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有限会社ハストワのネットワーク|中途失明者・中島敏明氏の手記<3>

 

※このページは『中途失明者・中島敏明氏の手記<2>』の続編です。

(前回までの話をお読みでない方は下記をクリックしてください。)

 

 ・手記<1> 『みんな同じ。幸福とは充実!!』 をお読みでない方はこちら >>>

 ・手記<2> 『私の心を苦しめ続けた、「あるできごと」』 をお読みでない方はこちら >>>

 

 

視覚障害者の歩行中の脅威(きょうい)とは?!

 

視覚障害者の歩行中の脅威はいたるところに・・・

言うまでもなく、目が見えない人たちは、視覚ではなく、耳で音を聴いて、
また杖(つえ)で道路のはしなどをつたって、歩行することができています。
目をおおって(目かくしをして)、まっすぐ歩くことはだれにもできません。
これを知らない人がとても多いのです。


街などで、親切心から、「ここをそのまままっすぐ行ったらいいですよ。」と
声をかけていただくことがよくありますが、実はこれが一番危険なことなのです。
例えるなら、スイカ割りを思い出してください。
目かくしをして、数メートル先のスイカまでかくじつに到着できるでしょうか。
それが、数十メートル、数百メートル先になると…?
いかがでしょうか。


目かくしをした状態で歩行すると、人間の体は自然に左回りに進んでしまうというデータもあるようです。
音の反響で、方向や周囲の状況をキャッチし、杖で、道の端や点字ブロックをつたうことで車道に出ないように、ホームであれば線路に落ちないように神経を最大に過敏(かびん)にして移動をしているのです。


しかし、つたえるはずの道の端であっても、路上駐車・駐輪などで、道の真ん中に出なければ進めないようなところも多く存在します。


工事現場では聴覚がまったく役に立たず、危険度が増します。それにくわえ、工事現場や風雨が強い日、にぎやかな場所では
聴覚がまったく役に立ちません。
視覚、聴覚の二重障害者は日々このような状況にあります。
こうなると、その場から動けなくなり、時には自分がどの方向を向き、
どこにいるのかすら分からなくなってしまいます。
安全を確保したいと少しでもまちがった方向に進んでしまうと、
時にこれが逆に危機になります。

 

工事現場など、大きな音が出ている所に視覚障害者が近づいていることが分かれば、通り過ぎるまでは、その原因となっている作業を
一時中断する必要があります。


視覚障害者の道しるべである点字ブロックをふさぐ行為もこれに相当する非常に危険なことです。
事故に結びついた場合、ふさいだ者は加害責任を問われかねません。
こういった事故が起こってしまっても、視覚障害者たちはこの時の状況判断がむずかしいというハンディもあります。事故を見かけた人は、すぐにたしかな状況把握のために進んで協力していただきたいものです。


このような事故の原因となった人が過失であれ、さらなる被害をふせいだとしても、
これは当然のことで、救出や救助とは言えないと私は思います。
とても単純なことです。過失で交通事故を起こしてしまい、被害者を病院まで搬送したとしても、その人が加害者であることにはちがいありません。日常茶飯事に起こっている事故であっても、明るみには出ず、泣き寝入りをしているのが現状です。


しかし、今の道路交通法には、視覚障害者などが歩行中に負った
事故(明らかな交通事故をのぞく)に関して、何ら特別な措置(そち)がありません。ほとんどが「自己転倒事故」としてあつかわれます。
そのため、日常茶飯事に起こっている事故であっても、明るみには
出ず、泣き寝入りをしているのが現状です。
あらゆる人がもっと街を安全に歩けるような法律を策定すべきだと
強くうったえます。


『中途失明者・中島敏明氏の手記<4>』へ続きます。

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(転載年月日:2009/2/26)

 

 

 

■お問い合せ窓口

この手記は、中途失明者である中島氏のものです。
そのため著作権は中島氏に帰属します。

また、この手記を掲載しているのは、有限会社ハストワのネットワークを広げ、よりよい社会を実現するための理念に賛同された中島氏と、中島氏の行動力に賛同するハストワの相互協力によるものです。

 

詳しくは左記ハストワ事務所「担当:山本」まで、お気軽にお問い合わせ下さい。